正しく表現するなら「カフェインはテストステロン値を上げる」になります。
カフェインには興奮作用があり、心拍数の上昇、鎮痛作用、集中力向上、自律神経の働きを高めるなどの効果があります。
そのおかげもあり、プレワークアウトとしてカフェインの入ったサプリメントをトレーニング前に摂取する人も少なくありません。
このカフェインですが、なんとテストステロン値をあげる効果があるんです。
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研究
この研究では24人のプロラグビー選手を集めてトレーニング前にカフェインを0㎎、200㎎、400㎎、800㎎摂取するグループに分けました。
(コーヒー一杯(約200g)には約90mgのカフェインが含まれています)
そしてトレーニング中とトレーニング後に唾液に含まれるホルモンを調べました。
結果は
400㎎以上摂取した選手の間でカフェインが吸収されるタイミングとトレーニング後にテストステロン値の向上が見られました。
最も大きく変化が見られたのは800㎎のグループで通常時に比べ61%向上しました。
この結果だけ見るとカフェイン最高!で終わってしまいそうですが…
実はこの研究でもう一つとても大事なことが分かっています。
最も大きな効果を示した800㎎のグループですがテストステロン値と同様にストレスホルモンとして知られるコルチゾールの分泌も51%増えていました(カフェインを摂らずにトレーニング行った場合と比較して)。
コルチゾールはストレスを感じた時に分泌されるホルモンで、時に筋肉を分解します。
この研究から導き出せる答えは、
せっかくテストステロン値をあげてもコルチゾールも同時に増えるため、相殺されてしまう。
しかし、カフェインには集中力向上などほかのメリットもあるので、それらを比較してプレワークアウトとして十分有効だととらえることもできる。
まとめ
カフェインはテストステロン値を上げる
同時にコルチゾールも増加してしまう
上記のメリットデメリットに加え、鎮痛、集中力向上などの他のメリットも踏まえて判断するべき
好みは人それぞれなので、まず試してみて、プレワークアウトとしての効果が感じられるようなら取り入れてみましょう。
Dose effect of caffeine on testosterone and cortisol responses to resistance exercise