「筋トレしたほうがいいとはよく聞くけど筋肉つくだけだろう、ムキムキになりたいわけでもないしやらなくてもいいや。」と思っている人も多いはずです。この記事では筋トレしたほうがいい理由を大きく分けて6つ紹介していきます。この記事を読んだ後すぐに筋トレを始めてあなたも人生を豊かにしましょう!
1.病気の予防、骨が強くなる
予防できる主な病気の中には、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、脳卒中、高血圧、関節痛、がん(全てではない)、うつ病などが含まれます。また、筋トレをすることで骨が強くなることが数多くの研究から分かっています。
2011年にD. A. Bemben と M. G. Bemben が行った研究を例に紹介します。55歳から74歳の被験者を4つのグループ(週2回高強度、週2回低強度、週3回高強度、週3回低強度)に分け、40週間後に骨密度に変化があるかどうかを調べました。トレーニングの内容は上半身5種目(前腕 屈曲/伸展、 ショルダープレス、ラットプルダウン、シーテッドロー)、下半身7種目(膝関節 屈曲/伸展、 レッグプレス、股関節 屈曲/伸展、 股関節 内転/外転)で行われました。
結果は下のグラフの通り、背骨、大腿骨、股関節において、トレーニングの強度や頻度に関わらず、骨密度の上昇が確認されました。
骨粗しょう症や骨折の予防の観点からみても筋トレは有効であるといえます。[1]
2.ポジティブになる、QOLが上がる
University of Alabama at Birmtngham の研究によると、筋トレは混乱、緊張、怒りなどの緩和と全体的な気分の向上をもたらすそうです。[2]
また、うつ病患者や精神疾患の人においては症状の良好化が期待されるという研究結果も多数あります。[3]
3.男らしくなる(男性限定)
筋トレをすると男性ホルモンであるテストステロンさらには成長ホルモンの分泌量が爆発的に上がります。
これらのホルモンの役割については別の記事で解説します。
トレーニングが多様化している中でどの筋肉をどのように鍛えれば最大の効果が得られ下については様々な説があり、とにかくより多くより大きな筋肉を動員したほうが得られる効果が高いなどともいわれてます。
詳しくは別の記事で解説します。
また、肥満がテストステロン値を下げるともいわれており、[4] テストステロン値を高く保ち心も体も若くいるためにも筋トレは必要ですね。
4.睡眠の質が高まる
これは2つ目のメリットとしてあげたQOLにも直結してきます。
久しぶりに激しい運動した日の夜はぐっすり眠れるなんて経験ありますよね。
でも筋トレによる睡眠の向上は一時的なものにはとどまらないんです。
University of Sao Paulo の研究者らによると筋トレによってもたらされる筋力向上と睡眠の質の向上には相関関係があるそうです。[5]
様々な被験体に対しての研究が発表されており、一般人口、高齢者だけでなく、パーキンソン病患者(神経性の運動障害で弊害として不眠症が起こりやすいといわれる)にまで効果が証明されています。[6][7]
5.見た目が変わる (筋肉がつき脂肪が減りやすくなる)
これはみなさんご存じの通りですね。筋トレをすると筋肉がつきます。
筋肉がつくと基礎代謝が上がり脂肪が燃えやすくなります。
見た目が変わります。当たり前ですね。(笑)
6.寿命が延びる
University of California Los Angeles (UCLA) が発表した研究で参加者の体組成を筋肉量:身長(BMIと似ている。BMIは筋肉量の代わりに純粋な体重を用いる)として数値化し死亡率との関係性を調べたものがあります。
結果は数値が上位1/4に分類された参加者のほうが下位1/4に分類された参加者よりも死亡率(全死因)が低かったです。
研究の著者の一人であるArun Karlamangla教授は
”筋肉量が多ければ多いほど死亡率が低いといえる。” (和訳)
と結論づけています。[8]
まとめ
何事を始めるにもメリットを理解していないと最初の一歩が出ないしモチベーションも保てません。この記事を読んだことで筋トレには筋肉がつくだけでなくたくさんの効果があることがお分かりいただけたと思います。
さぁ、理由がわかったらあとは行動あるのみ。筋トレしましょう!
[1]D. A. Bemben, M. G. Bemben, Dose–response effect of 40 weeks of resistance training on bone mineral density in older adults, 27 February 2010, Osteoporosis International, https://idp.springer.com/authorize/casa?redirect_uri=https://link.springer.com/article/10.1007/s00198-010-1182-9&casa_token=PEbTIVMi9HgAAAAA:hbLPgM36aZXxG5G_uRd_vUypWlZCcRWQDB7JLvuAKVSp8B_l3BHFaUdjJFYSUx5OsHUdTZlfKVKIRbw
[2]McLafferty, Charles L., et al. “Resistance Training Is Associated with Improved Mood in Healthy Older Adults.” Perceptual and Motor Skills, vol. 98, no. 3, June 2004, pp. 947–957, https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.2466/pms.98.3.947-957?casa_token=e3O1cTAdTzgAAAAA:fQRnqSF6BS_EwC4X6sYTyP-krNDF5oxBsKqIwdGOBrYvngfiA7_EW1F6wOKFs8Pgwt95sBGyYGM
[3]Nalin A. Singh, Karen M. Clements, Maria A. Fiatarone, A Randomized Controlled Trial of Progressive Resistance Training in Depressed Elders, The Journals of Gerontology: Series A, Volume 52A, Issue 1, January 1997, Pages M27–M35, https://academic.oup.com/biomedgerontology/article-abstract/52A/1/M27/550225
[4]Beer belly: The truth revealed、Piedmont Healthcare, https://www.piedmont.org/living-better/beer-belly-the-truth-revealed
[5]Silva-Batista, Carla, et al. "Resistance Training Improves Sleep Quality in Subjects With Moderate Parkinson's Disease." Journal of Strength & Conditioning Research 31.8 (2017): 2270-2277. Journals@Ovid Full Text. https://journals.lww.com/nsca-jscr/FullText/2017/08000/Resistance_Training_Improves_Sleep_Quality_in.27.aspx?casa_token=YzRCeIm4HTgAAAAA:q60NHf9OIZUfb-DvhoUGD7EuFbqMCJ2vQmwNSBJ4oSFk7za5cGz-ZUeoAT1Grfuh8cSYsLqEKQebCzisZQei62Dx
[6]Ferris LT, Williams JS, Shen CL, O'Keefe KA, Hale KB. Resistance training improves sleep quality in older adults a pilot study. J Sports Sci Med 4: 354-360, 2005, https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3887339/
[7] Singh NA, Clements KM, Fiatarone MA. A randomized controlled trial of the effect of exercise on sleep. Sleep 20: 95-101, 1997, https://academic.oup.com/sleep/article-abstract/20/2/95/2731654
[8]Enrique Rivero, “Older adults: Build muscle and you'll live longer” March 13, 2014, https://newsroom.ucla.edu/releases/older-adults-build-muscle-and-271651